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2013/05/19

ケニア特集


ケニアは日本人に最もよく知られているアフリカの国の一つではないでしょうか。ケニアへは毎年1万人前後の観光客が日本から訪れ、サハラ砂漠以南のアフリカでは南アフリカ共和国に次いで居住している日本人の数が多いのがケニアです。このコーナーでは日本人に親しみ深いケニアの魅力を改めてお伝えしたいと思います。

  
サファリ抜きには語れない!ケニアの大自然の魅力


ケニアと聞いてまず思い浮かべるのがサファリだと思います。ケニアはタンザニアと並ぶサファリの名所で、世界各国から観光客を惹きつけています。中でも、動物が大移動を行う7〜9月はサファリのハイシーズンで、ヌーの大群の川渡りを見ようと大勢の観光客がつめかけます。

また、ケニアは唯一首都に国立公園がある国で、ナイロビ市の中心街から車を20分走らせた場所に国立公園が広がっています。野生動物が高層ビルを背景に大草原を闊歩する姿はケニアでしか見ることができません。




世界一のマラソン走者輩出国

ケニアの国際的知名度を上げているもう一つのケニア名物はマラソンです。実は、ケニアは世界陸上のマラソン種目において、男女ともに世界で最多の優勝者を 輩出してきました。どのくらいケニアの選手が強いかというと、例えば現在の男子マラソン世界ランキングの上位50名のうち28名がケニア人で、同じくマラソンが有名なお隣のエチオピアと合わせるとなんと47名がケニア・エチオピア選手なのです。



速さの秘訣は高地トレーニングと言われています。ケニアは標高が高く、首都ナイロビも標高1700メートルの高さに位置しています。 酸素が薄く気圧も低いため、高地で運動する際には血液から筋肉へ運ばれる酸素量が減少し、身体にかかる負荷が増します。そのため、高地の厳しい環境に身体が慣れた選手が低地に下りてくると、パフォーマンスが上がるのです。

マラソンが有名なケニアにちなんだ日本とケニアの交流行事も行われています。たとえば、日本の子ども達と一緒にシューズを回収しアフリカの子ども達に届ける「スマイル・アフリカ・プロジェクト」の一環として、シドニー・オリンピック金メダリストでありJICAオフィシャル・サポーターでもある高橋尚子さんの参加の下、2009年からソトコト・サファリ・マラソンが毎年開催され、ケニアのスラムに居住する裸足の子ども達にスニーカーや運動靴が届けられています。2012年は1300足が寄贈されました。
スマイル・アフリカ・プロジェクトhttp://www.sotokoto.net/smileafrica/index.html


バラの国
ケニアと日本を結びつけている意外なもの、それがバラです。実はケニアは切り花の生産が盛んで、中でもバラはケニアの切り花輸出全体の4分の3を占めています。日本も多くのバラをケニアから輸入しており、ケニアからのバラの輸入は年々増加しています。ケニアのバラは一輪ごとのボリュームがあり、発色がよく、寿命も長く、実は人気がとても高いのです。ケニアは赤道直下に位置するため日照時間が長く、かつ高地に位置するため朝夕の寒暖差が大きいことから、こうした高品質のバラの生産が可能になります。



さて、ケニア特集、いかがでしたでしょうか?
まだケニアを訪問したことがない方は、ぜひ一度は訪れてみてください。筆者のように、病み付きになるかもしれません。